Macのメモリは16GBで足りる? 32GBが要る人とそうでない人【2026年版】

Macを買うとき、いちばん迷って、いちばん後戻りできないのがメモリです。あとから足すことができません。本体を買い替えるまで、そのままです。

この記事では、16GB・24GB・32GBのどれを選べばいいのかを、2026年8月時点の情報でお話しします。カタログの比較ではなく、実際に使ってみて「足りない」と感じた場面はどこだったかという話が中心です。

はじめにお断りしておきます。ここに書いているのは、あくまで私が実際に使ってみて感じたことです。パソコンの使い方は人それぞれですので、同じ機械でも、感じ方や結論は変わります。「こういう使い方の人は、こう感じた」という一例として読んでいただければと思います。

なお、値段や仕様の数字は公式の情報を確かめて書いていますが、時間が経つと変わります。買う前に、いちどご自分でも確かめてください。

先に結論

  • ネット・メール・書類・写真の整理が中心 → 16GB(標準)で足ります
  • 写真や動画をよく扱う/アプリをたくさん開いたままにする → 24GB
  • 🚨 MacでWindowsも動かす(仮想マシンを使う) → 32GB。ここだけは16GBだとはっきり足りません

ただし3つめについては、その前に確かめてほしいことがあります。「念のためWindowsも動かせるように」と身構えて32GBを選ぶ方が多いのですが、いまはそこまで身構えなくてよくなってきました。あとの章でお話しします。

今のMacは16GBが標準になりました。ですので、昔の記事にある「8GBで足りるか」という議論は、もう当てはまりません。迷うのは「16GBのままにするか、増やすか」のところです。

16GB・24GB・32GBの早見表

16GB(標準)24GB32GB
ネット・メール・書類⭕ 十分⭕⭕
写真の整理・かんたんな動画⭕ だいたい足りる⭕ 余裕⭕
アプリを10個以上開いたまま△ 重くなることがある⭕⭕
🚨 WindowsをMacの中で動かす❌ 厳しい△⭕
あとから増やせるかできません(3つとも)

🚨 はっきり足りなくなったのは、この場面だけでした

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。

ふだんの使い方では、16GBで困ったことはほとんどありませんでした。唯一はっきり「足りない」と分かったのが、MacのなかでWindowsを動かしたときです。

Macの中でWindowsを動かす仕組みを「仮想マシン」と呼びます。ParallelsやVMwareといったソフトを使って、MacのなかにもうひとつWindowsのパソコンを作るような形です。

なぜ16GBでは厳しいのか(理由がはっきりしています)

Parallelsの公式サポートに、こう書かれています。

仮想マシンに割り当てるメモリは、Mac全体のメモリの半分を超えないよう強くおすすめします(超えると、Macと仮想マシンの両方が大きく遅くなる可能性があります)

(出典:Parallels公式サポート「How to change a virtual machine’s memory (RAM)」)

つまり、こういうことになります。

  • 16GBのMac → Windowsに渡せるのは8GBまで。残りの8GBでmacOS側を動かす
  • 32GBのMac → Windowsに16GB渡しても、macOS側にまだ16GB残る

16GBのMacでWindowsを動かすと、Windowsもぎりぎり、macOS側もぎりぎりという状態になります。どちらかを削るしかないので、どうやっても苦しくなります。設定の工夫では解決しません。

ちなみにWindows 11は、Microsoftの公式のシステム要件で「メモリ4GB」とされています(出典:Microsoft「Windows 11 の仕様とシステム要件」)。ただしこれは「動く最低ライン」です。実際に仕事で使うなら、8GBあってもぎりぎりだと感じます。

ですので、「MacでWindowsを毎日使う」という予定があるなら、そこだけは32GBを選んでください。ここは我慢のしどころではなく、最初に決めるところです。

🚨 その前に:本当にWindowsが要りますか

ただ、ここでもうひとつ正直にお伝えしておきたいことがあります。

私はいま24GBのMacを使っていますが、そこに仮想マシンを入れていません。入れていないまま、困っていないからです。

理由ははっきりしていて、「Windowsでないとできないこと」が、この数年でずいぶん減ったからです。ブラウザで動くものが増えて、わざわざWindowsを立ち上げる場面が、気がついたらほとんどなくなっていました。もう無くてもいいくらいです。

ですので、順番としてはこうなります。

  1. まず、Windowsでないとできないことが、いま本当にありますか。会社から指定されたソフトなど、はっきりしたものがありますか
  2. あるなら → 32GB。迷わず選んでください
  3. 「念のため」「いつか使うかも」程度なら → そのために32GBを選ばなくていいと思います。使わないまま終わる可能性のほうが高いです

「Windowsも動かせるように」というのは、一昔前までは正しい備え方でした。いまは、そこにお金を掛ける前に、一度立ち止まって確かめる価値があります。

「速さ」と「足りるか」は、別の話です

もうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。

チップが新しくなっても、ふだんの使い方では体感がほとんど変わりません。私はM1のMacとM5のMacの両方を使ってきましたが、ネット・メール・書類といった日常の作業では、正直まったく違いが分かりませんでした。

しかもこれは、どちらもメモリが16GB以上での比較です。メモリを揃えたうえでチップだけが世代違い、という条件で、それでも差が分かりませんでした。「M1からM5に替えたら速くなるだろう」と思って買い替えると、拍子抜けするかもしれません。

これは、いまのMacが速すぎるからです。ふだんの作業では、チップの性能をぜんぶ使い切ることがありません。

いっぽう、メモリが足りないときは、はっきり分かります。動きが引っかかる、切り替えに間が空く、といった形で出てきます。

ですので、予算をどこに使うかで迷ったら、チップを一段上げるより、メモリを増やすほうが体感に効きます。チップの差は感じませんが、メモリの差は感じます。

ただしこれは、私の使い方での話です。動画の書き出しや、写真をまとめて処理するような作業を毎日される方であれば、チップの世代差ははっきり出るはずです。ご自分がどちらに近いかで、読み替えてください。

同じ8GBでも、MacとWindowsでは意味が違います

これは意外と知られていないところです。

同じ「メモリ8GB」でも、Macのほうが粘ります。ふだんの使い方であれば、8GBのMacはまだ動きます。ところが8GBのWindowsは、かなり苦しいというのが実感です。

ですので、Windowsのパソコンで「8GBで足りない」という話を読んで、そのままMacに当てはめないでください。数字は同じでも、意味が違います。

とはいえ、いま新しく買うMacは16GBが標準ですから、8GBで悩む場面はもうありません。この話が効いてくるのは、いま使っている8GBのMacを、買い替えるかどうか迷っているときです。ふだんの用途なら、まだ使えます。

ローカルでAIを動かすなら、何GB要るのか

「AIを自分のMacの中で動かすなら、32GBでも足りないのでは」——最近よく聞く心配です。

結論から言うと、思っているほどは要りません。実際に8GB・16GB・32GBのMacで測った記録があります。

メモリ動いたもの
8GB小さいモデル(4B級)までは動く。12B級は完走せず
16GB12B級も20B級も動いた
32GB同じく動く

(出典:Elcamy Tech Blog「ローカルLLMに何GB必要か、Mac 3台で測った」2026年7月27日。判断の目安は「実行時に占める容量+3GB」とされています)

つまり、ふつうに試してみる分には16GBでも動きます。32GBあれば余裕があります。

「何十万円もするMacが要るのでは」と身構える必要があるのは、70B級と呼ばれる大きなモデルを動かしたいときです。そこまでいくと64GB以上が必要になり、値段も跳ね上がります。

🚨 その前に:そもそも自分のMacで動かす必要がありますか

ここがいちばん大事なところです。

ChatGPTのような、ふだん使うAIは、相手のコンピューターで動いています。手元のMacのメモリはまったく関係ありません。8GBのMacでも同じように使えます。

自分のMacの中で動かす必要があるのは、外に出せないデータを扱うといった、はっきりした事情があるときだけです。そうした事情が思い当たらないのであれば、AIのために大きいメモリを選ぶ必要はありません。

ストレージ(SSD)はどう考えるか

ストレージも、Macはあとから増やせません。ただしメモリと違って、外付けでなんとかなります。

  • 本体は256GBか512GBにしておいて、写真や動画は外付けやクラウドに置く、という手が使えます
  • ただし、いつも使うファイルまで外に置くと、毎回つなぐ手間が出てきます

優先順位をつけるなら、メモリが先、ストレージが後です。メモリは逃げ道がありませんが、ストレージには逃げ道があるからです。

こういう方には、これ

こういう方おすすめ
ネット・メール・書類・写真整理が中心16GB(標準のまま)で十分です
アプリをたくさん開いたままにする癖がある24GB
🚨 Windowsでないとできない仕事がはっきりある32GB。16GBだと必ず苦しくなります
「念のためWindowsも」くらいの気持ち24GBで十分。私も24GBで、仮想マシンは入れていません
予算が限られていて、どちらか選ぶならチップを上げるよりメモリを増やす
写真や動画をたくさん持っている本体は512GB+外付けで足りることが多いです

買う前に確かめておくこと

  1. これから数年で、使い方が変わる予定はありませんか。メモリだけは、あとから直せません
  2. Windowsのソフトを使う必要が出てきませんか。仕事の都合で急に必要になることがあります
  3. いま使っているMacで、動きが引っかかることはありますか。あるなら、その原因がメモリ不足かどうかを先に確かめてください

3つめについては、「アクティビティモニタ」というアプリで確かめられます。画面の下のほうに「メモリプレッシャー」というグラフがあり、ここが黄色や赤になっていれば、メモリが足りていません。緑のままなら足りています。

よくある質問

Q. 16GBと24GBで、値段の差ほどの違いはありますか

ふだんの使い方であれば、体感できるほどの差は出にくいです。差がはっきり出るのは、アプリをたくさん開いたままにする方です。ご自分がそういう使い方かどうかで判断してください。

Q. あとからメモリを増やせないのは本当ですか

本当です。いまのMacは、メモリがチップと一体になっているため、お店でも増設できません。買うときに決めきる必要があります。

Q. Windowsを動かすのに、16GBでもとりあえず動きますか

動くことは動きます。ただ、Windowsに渡せるのが8GBまでなので、Windows側で重いソフトを使うと苦しくなります。「たまに少し使うだけ」なら16GBでもしのげますが、仕事で毎日使うなら32GBです。

Q. 古いMacから買い替えると、速くなりますか

ふだんの作業では、思ったほど変わらないことが多いです。買い替えで効くのは、速さよりメモリが増えることのほうです。いま8GBのMacをお使いなら、16GBに増えるだけで別物に感じるはずです。

Q. ストレージは何GBにすべきですか

写真や動画をたくさん持っていないのであれば、256GBか512GBで足ります。足りなくなったら外付けを足せます。メモリと違って、あとから何とかなります。

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買い替えると、古いMacが手元に残ります。引き出しにしまったままにしておくと、バッテリーが傷んで値が付かなくなっていきます。動くうちに手放すほうが高く売れます。箱に詰めて送るだけの買取サービスもあります。

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まとめ

迷ったときの順番は、こうです。

  1. Windowsでないとできない仕事が、いま本当にありますか。あるなら 🚨 32GB。ここだけは我慢しないでください
  2. 「念のため」程度なら、そのために32GBを選ばなくて大丈夫です。Windowsでないとできないことは、この数年で本当に減りました
  3. ネット・メール・書類が中心なら、16GB(標準)で足ります
  4. アプリをたくさん開いたままにする癖があるなら、24GB
  5. 予算で迷ったら、チップを上げるよりメモリを増やす

チップの新しさは、ふだんの使い方では感じません。感じるのはメモリのほうです。そして、あとから足せないのもメモリだけです。ストレージは外付けでなんとかなりますが、メモリには逃げ道がありません。お金を掛けるなら、そこです。

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