Macの日本語入力おすすめ4つを比較|標準・Google日本語入力・ATOK・かわせみ4【2026年版】

Macを買って最初につまずくのが、日本語の変換です。「なんだか思ったとおりに変換してくれない」「勝手に漢字になっていく」——ここでつまずいて、そのまま何年も我慢して使っている方が本当に多いところです。

Macで使える日本語入力は、大きく4つあります。この記事では、その4つを2026年8月時点の情報で比べます。

そして2026年は、この4つの前提が大きく変わった年でした。古い比較記事のまま選ぶと、値段も、動くかどうかも違ってしまいます。そこから先にお話しします。

先に結論:迷ったらこの3つで選べます

  • お金をかけたくない/まず普通に使いたい → Google日本語入力(無料)
  • 設定を増やしたくない/Macだけで完結させたい → macOS標準の日本語入力(無料・最初から入っています)
  • 長い文章を書く/変換の正確さにお金を払ってよい → ATOK Passport(月660円)か かわせみ4(買い切り3,300円)

「毎月払うのは嫌だけれど、標準のままは物足りない」という方には、買い切りのかわせみ4が中間の答えになります。

ちなみに私自身は、2026年2月の値上げでATOKをやめました。その話は後ろのほうに書いています。同じところで迷っている方は、そこから読んでいただいても構いません。

2026年に変わったこと3つ(ここが古い記事と違います)

1. ATOKが実質2倍に値上がりしました

ATOKの「ATOK Passport」は、2025年11月25日にプランが1本にまとめられました。以前あった月額330円の「ベーシック」は廃止され、今は次の2つだけです。

  • 月間プラン:660円(税込)
  • 年間プラン:7,920円(税込)

もともとベーシックを契約していた方は、2026年1月8日に自動でプレミアムへ移り、2026年2月1日から660円になりました。(出典:ジャストシステム公式「『ATOK Passport』新プランのご案内」)

ネット上には「ATOKは月300円台」と書いた記事がまだたくさん残っています。その情報はもう古いので、金額で比べるときは気をつけてください。

2. Google日本語入力が、やっとAppleシリコンにそのまま対応しました

いまのMacに入っている「M1」「M2」といったチップのことを、Appleシリコンと呼びます。Google日本語入力は長いあいだ、このチップ向けに作り直されておらず、Rosetta 2(ロゼッタ ツー)という“翻訳しながら動かす仕組み”を通して動いていました。

それが2026年に入って、ようやくそのまま動くようになりました。ただしGoogleは更新の記録を公開していないため、正確にどの版からかは分かっていません。2025年末のv2.32から、2026年2月のv3.33までの間、というのが分かっている範囲です。(出典:AAPL Ch.(2026年2月17日))

ですから「Google日本語入力はMacだと重い」という話も、今は前提が変わっています。

3. macOS 26 Tahoeで、変換候補が読めなくなる不具合が出ました

これは実際に困っている方が多いところです。ダークモード(画面を黒っぽくする設定)のときに、変換候補の窓が白い文字に白い背景になって、何も読めなくなるという不具合が報告されています。

Appleの公式サポートコミュニティでは、2025年9月30日から報告が続いていて、macOS 26.0から26.3まで起きていたとされています。(出典:Appleサポートコミュニティ)

対処法として挙がっているのは、次の3つです。

  1. 「システム設定」→「外観」で、Liquid Glassを「クリア」から「色合い調整」に変える
  2. 同じく「外観」で、テキストの強調表示色を「自動」から別の色(グラファイトなど)に変える
  3. Google日本語入力に切り替える(これで起きなくなったという報告があります)

なお、26.4のベータ版では直った様子だと報告されています。(出典:佐藤みつひろ氏のレポート(2026年3月10日時点))

4つを並べて比べます

macOS標準 Google日本語入力 ATOK Passport かわせみ4
値段 無料 無料 月660円/年7,920円 3,300円(買い切り)
払い方 — — 毎月・毎年 1回だけ
入れる手間 なし(最初から) 入れる作業が要る 契約と設定が要る 買って入れる
台数 そのMacだけ 制限なし 10台まで 1台(3台版は6,600円)
Windowsでも使える × ○ ○ ×(Mac専用)
向いている人 設定を増やしたくない まず無料で試したい 長文を書く・複数の機械で揃えたい 毎月払いたくない

※かわせみ4の価格と対応は物書堂の公式ページ、ATOKの台数はATOK公式によります。

なお、この記事はMacに絞ってお話ししています。Windowsのパソコンもお使いで、Microsoft IMEも含めて全体を比べたいという方は、別の記事で4つの変換精度や使い勝手を詳しくまとめていますので、そちらをご覧ください。
→ 日本語入力システムおすすめ比較|ATOK・Google日本語入力・Microsoft IME・ことえりの違い【Mac/Windows】

1. macOS標準の日本語入力|まずこれで足りるかを見る

Macには最初から日本語入力が入っています。何も入れなくても日本語は打てます。

この標準の入力でいちばん賛否が分かれるのが、「ライブ変換」です。打っている途中で、こちらが何もしていないのに次々と漢字に変わっていく機能で、慣れると速いのですが、「勝手に変わって気が散る」と感じる方も多い機能です。

ライブ変換の止め方

画面のいちばん上、右のほうにある「あ」をクリックすると、その中に「ライブ変換」の項目があります。ここのチェックを外すと止まります。

Macを買ってすぐ「なんだか落ち着かない」と感じたら、まずここを外してみてください。これだけで別のパソコンのように感じる方もいます。

2. Google日本語入力|まず試すならこれ

無料で、新しい言葉や人名に強いのが持ち味です。上でお伝えしたとおり、2026年に入ってAppleシリコンにそのまま対応しました。

ただし、Macでは1つだけ知っておいたほうがよい癖があります。

macOSを更新すると、使えなくなることがあります

macOSのアップデートのあと、Google日本語入力で日本語が打てなくなる、という報告が以前から繰り返されています。2026年3月には、macOS 26.4に上げたあとに使えなくなった例が報告されました。

大事なのは、直し方です。上書きで入れ直しても直りません。次の順番でやります。

  1. 「アプリケーション」→「Google 日本語入力」の中にある UninstallGoogleJapaneseInput.app を実行して、いったん消す
  2. Macを再起動する(ここを飛ばすと直りません)
  3. 最新版をダウンロードして、入れ直す

(出典:ソフトアンテナ(2026年3月26日))

「消す」と聞くと不安になりますが、消えるのは入力ソフトだけで、書いた文章は消えません。

3. ATOK Passport|長い文章を書く方向け

変換の正確さでは、長く定評があります。月660円か年7,920円で、10台まで入れられます。WindowsでもMacでもスマホでも同じ辞書が使えるので、機械を何台も使い分けている方には、ここがいちばん効きます。

逆に、Mac1台しか使わないのであれば、10台の枠は活きません。値上げのあとの月660円をどう見るかで、判断が分かれるところです。

正直に書きます。私は、この値上げでやめました

私はATOKを使っていました。やめたのは、2026年2月の値上げです。

330円が660円になりました。1回きりの金額なら、たいした差ではありません。でも毎月ずっと、となると話が変わります。年にすると7,920円です。

変換が良いのは分かっています。それでも、「日本語を打つ」という毎日の当たり前のことに、この額を払い続けるのかと考えたときに、私は手が止まりました。ちょっと高すぎる、というのが正直なところです。

同じところで迷っている方に、ひとつだけ数字をお伝えします。買い切りのかわせみ4は3,300円です。これはATOKのちょうど5か月分にあたります。6か月目からは、払わなくてよくなります。

もちろん、ATOKが悪いという話ではありません。10台まで使えて、Windowsやスマホとも辞書が揃うので、機械をたくさん使う方にとっては、660円でも十分に見合います。合わなくなったのは、私の使い方のほうでした。

やめたあと、いまはこうしています

いまはGoogle日本語入力と、Mac標準の日本語入力(ことえり)の両方を入れています。

「使い分けています」と書くと格好よく聞こえますが、正直なところ、そんなに切り替えていません。ふだんは片方をそのまま使っていて、切り替えるのは「思っている漢字がどうしても出てこないとき」くらいです。

それより多いのは、入力ソフトを替えるのではなく、その場でもう一度変換し直して、出てきた候補から選ぶやり方です。結局これがいちばん早い、というのが使ってみての実感です。

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところかもしれません。どれか1つを完璧に選ばなければいけない、と思わなくて大丈夫です。2つ入れておいて、困ったときに切り替えられる状態にしておけば、それで足ります。入れておくだけならお金もかかりません。

ただし、失ったものもあります(ここは正直に書きます)

良いことばかり書くのはフェアではないので、はっきり書きます。

変換の力は、ATOKより落ちました。とくに前後のつながりを読んでくれません。文の流れからすれば当然こうなるだろう、というところで、まったく違う漢字が出てきます。

そして、ここがいちばん怖いところです。ATOKを長く使っていたせいで、私には「漢字を確認する癖」がありません。出てきたものをそのまま信用して打ち進めてしまうので、おかしな漢字のまま文章ができあがっていることが、よくあります。

ひとつ、恥ずかしい例をそのまま出します。つい先日、まさにこの「ATOKをやめた話」を書いている最中に、私はこう打っていました。

長く栄徳使っていたので、漢字を確認する癖がなく……

「栄徳」です。もちろん「ATOK」と打ったつもりでした。

笑い話のようですが、私はこれを、読み返すまで気づいていませんでした。しかもATOKの話をしている、まさにその文の中で起きています。前後を読んでくれていれば、ここで「栄徳」が出てくるはずがありません。これが「文脈を読まない変換」ということです。

ですから、ATOKから無料のものに移ろうとしている方には、これだけはお伝えしておきます。しばらくの間は、打ったあとに読み返す時間をとってください。変換の質が落ちること自体より、「疑わずに打ってしまう癖」のほうが問題になります。

こう考えると、ATOKの月660円は変換の正確さだけでなく、「読み返さなくても大丈夫だという安心」に対して払っていたお金でもあったのだなと、やめてから気づきました。そこにお金を払う価値があるかどうかは、書く量によって変わります。

4. かわせみ4|毎月払いたくない方の答え

日本の物書堂という会社が作っている、Mac専用の日本語入力です。いちばんの特徴は買い切りで、3,300円(税込)を1回払えば、あとの支払いはありません。3台まで入れられるファミリーパックは6,600円です。

対応はmacOS Ventura以降で、IntelのMacでもAppleシリコンのMacでも動きます。ATOKからの環境の引き継ぎにも対応しています。(出典:物書堂 公式)

ネット上には「かわせみ2」「かわせみ3」で書かれた記事がまだ多く残っていますが、今の製品は「かわせみ4」です。買うときに間違えないようにしてください。

結局どれを選べばいいか

こういう方 おすすめ
Macを買ったばかりで、まず普通に打てればいい まず標準のまま。落ち着かなければライブ変換を止める
標準では変換が物足りない。お金はかけたくない Google日本語入力
毎月の支払いは避けたい。でも良いものを使いたい かわせみ4(3,300円で終わり=ATOKの5か月分)
値上げでATOKをやめた(私もここです) 無料で済ませるならGoogle日本語入力、買い切りで良いものならかわせみ4
WindowsやiPhoneとも辞書を揃えたい ATOK Passport(10台まで)
ダークモードで変換候補が読めない まず「外観」の設定を変える。直らなければGoogle日本語入力に替える

よくある質問

Q. 入れ替えると、今まで覚えさせた言葉はどうなりますか

入力ソフトごとに辞書は別々です。標準からGoogle日本語入力に替えると、覚えさせた言葉は引き継がれません。ATOKとかわせみ4には、他のソフトから辞書を持ってくる機能があります。

Q. 2つ入れておいて、使い分けることはできますか

できます。画面の上の「あ」のところで切り替えられます。ただし正直に申し上げると、実際にはそれほど頻繁に切り替えません。私も2つ入れていますが、切り替えるのは思った漢字が出てこないときくらいで、ふだんは片方をそのまま使っています。「入れておくと安心」くらいの気持ちで構いません。

Q. 無料のもので不便はありませんか

短いメールや、ふだんの文書であれば、そこまで困りません。差がはっきり出るのは、長い文章をまとめて打つときです。前後のつながりを読んでくれないので、思っていたのとまったく違う漢字が出てきます。私自身がそうなっています。打ったあとに読み返す習慣がある方なら、無料のもので十分です。

Q. 古い記事に「ATOKは月330円」とありました

2026年2月から660円になっています。330円のベーシックプランは廃止されました。

まとめ

Macの日本語入力は、2026年に前提が変わりました。ATOKは実質2倍の値上げ、Google日本語入力はAppleシリコンに正式対応、そしてmacOS 26では変換候補が読めなくなる不具合が出ています。

迷ったら、まず標準のままでライブ変換だけ止めてみる。それで物足りなければGoogle日本語入力。毎月払いたくないならかわせみ4。機械を何台も使うならATOK。この順番で考えれば、大きく外しません。

そして最後にもう一度お伝えします。1つに決めきらなくて構いません。私自身、無料の2つを入れたまま、困ったときだけ切り替えて使っています。

ただし、ATOKから移る方は、しばらく読み返す時間をとってください。変換が弱くなること以上に、これまで疑わずに打ててしまっていた分、おかしな漢字を見逃しやすくなります。ここだけは、私の失敗としてお伝えしておきます。

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